思春期や反抗期は発達障がいの有無に関わらず、子どもからおとなへの成長過程で必ず訪れます。
発達障害やグレーゾーンの子どもをもつお母さんの場合は、不安や心配も倍増です。
子どもの発達に凸凹があるかもと感じたときに、お母さんが知っておきたいポイントをまとめました。
まず、発達障がいとは何なのでしょうか。
発達障がいとは、『できること』と『できないこと』の凹凸の差が激しい子どものことです。
発達障がいは大きく6つに分けることができます。
「知的発達症(ID)」、「運動発達遅滞」、「自閉スペクトラム症(ASD)」、「注意欠如・多動症(ADHD)」、「限局性学習症(SLD)」、「発達性協調運動症(DCD)」
それぞれ、中枢神経系に何らかの機能障害があるのではないかと思うような症状があります。
発達に凸凹をもつ子どもに大切なポイント6つ
発達障がいと診断された子どもとの接し方はどうしたらよいのでしょうか。

成長過程で必ず通る思春期や反抗期は、注意を聞かないどころか、子どもの問題行動がエスカレートすることもあります。
発達障がいの子どもへの「接し方が分からない」と悩み、子を思うがために『叱りすぎてしまった』という経験のあるお父さんお母さんもいるのではないでしょうか。
『自分はダメな母親(父親)だ……』と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
さて、そんなお父さん、お母さんが、押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。
- 親子ともに無理のない範囲で凸凹サポートの必要性①
発達に凸凹をもつ子どもの学習面や生活面のサポートが
『本人に、拒否される』(思春期や反抗期はとくに)
とあきらめずに、それでもサポートしてあげることをオススメします。
少しのきっかけや、何かのはずみで展望が広がることもあるからです。
幼児期~小学校低学年くらいまでは、発達に凸凹のある子どもも自分の身体や心に無理をしながら、なんとか社会についていこうとします。
親がコントロールできるうちは、つきっきりのサポートで『何とか宿題をやらせる』こともできます。
(サポートがないとできません)
親と子どもに無理のない範囲でのサポートは継続する必要もあるでしょう。

サポートの方法は発達障がいをもつ子ども一人ひとり異なるので、試行錯誤の連続になります。
(やりすぎると無理をさせてしまうので要注意です!)
- 良好な関係を保ちながら判断材料を増やすことの大切さ②
子どもとの良好な関係を保ちながら適度な声かけをするなど、決断時の判断材料を増やすための工夫が必要です。
子どもの能力は未知数なので、得意分野がうまく見つかっても、本人がどこまで興味・関心を持ち続けるのかまでは分かりません。
最終的な決断はやはり本人になりますので、より多くの選択肢を提示する必要があります。
このときに必要なのが、『良好な親子関係』です。
- 発達障がいを持つ子どもの抽象的概念を理解し、言語化してあげること③
発達障がいをもつ子どもは、自分の考えを言葉にして伝えるのが苦手なため、親が子どもの抽象的な概念を理解し、ある程度言語化してあげる必要があります。
- アンガーマネジメントの技術④
こだわりのままに行動し、まかり通らなければ、パニックになる発達障がいをもつ子どもよりも、さらに我慢を強いられるのはお母さんのほうです。
聞く耳をもたない子どもへの対応は、苛立ちとの戦いです。
アンガーマネジメントも、定型発達児のお母さんよりはるかに大変と言えるでしょう。
失敗して大切なはずの我が子を傷つけてしまったら、素直に謝りましょう。
- 現実を認識する力⑤
発達障がいの症状やその家族の苦悩を知らない人たちは、まだ多いです。
発達障がいを持つ子どもの成長を見守る上では
・『無理をさせているのか?助けたほうがいいのか?』
・『障害に起因する行動なのか?我儘なのか?』
・『ここで要求を聞いてしまったら、次はもっとエスカレートするかも……』
などのバランス、判断の責任のプレッシャーもとても大きなものになります。
『みんなでやればいい』『一人で抱えこまないで』
と言われても、一人でやるしかないのです。
- 正解のない現実に新しい正解を見つけていく力⑥
正解のない難しい判断に胸をしめつけられるような感覚に襲われることもあります。
『サポート不足を理解してほしいけれど、明確なサポート方法がないという現実』
発達障がいの子どもの親に大切なことは、現実を認識する力です。認識した現実に正解がないのなら、常識を疑い、前向きに新しい正解をみつけていくという力です。
「今あるルールは、人間がたくさんいた時代に構築されたもの。
少子化の進むこれからは、もっと自由に動きまわる子どもがいてもイイはず……」
とある講師のコトバが耳に残っています……。
まとめ
①親子ともに無理のない範囲での学習面と生活面のサポートの必要性。
少しのきっかけや、何かのはずみで展望が広がることもあります。
②良好な関係を保ちながら判断材料を増やすことの大切さ。
子どもとの良好な関係を保ちながらの適度な声かけは、判断材料を増やすために必要です。
③発達障がい児の抽象的概念を理解し、言語化してあげること。
発達障がいをもつ子どもは、自分の考えを言葉にして伝えるのが苦手な場合が多いです。
④アンガーマネジメントの技術
発達障がいをもつ子ども自身も大変ですが、対応する一番近い存在のお母さんはさらに大変だといえます。
⑤現実を認識する力
『サポート不足だが、そのサポート方法が、まだ周知されていない』という現実を認識する力とでもいうのでしょうか。
⑥正解のない現実に新しい正解を見つけていく力
認識した現実と、常識を疑い、前向きに新しい正解をみつけていくという力です。
以上、発達障がいをもつ子どもの思春期を乗り越えるために、お母さんが知っておきたい6つのポイントをご紹介しました。

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